チーパスからゴージャスへ
米国に「チーパス社」というボードゲーム会社がある。コンポーネントを極限まで削除する代わりに、安い値段で消費者にゲームを提供しようと言うポリシーを持っていた会社だ。これまで「キルドクターラッキー」や「魔女裁判」「ロードオブザフライ」等、ユニークな作品を安価な値段で提供してきた。また同社の看板デザイナー「ジェームス・アーネスト」の奇妙なゲームの世界観に魅了されていたファンも多いハズだ。
ところが、最近チーパス社にも小さな異変が見え始めた。これまでモノクロ印刷が基本だったものが、フルカラー印刷のデラックス版等を発売したりしている。社名の「チーパス(安物)」というイメージから脱却しつつあるのだろうか…。
そして遂に、私はゴージャスなチーパスゲーム作品を見つけてしまった。「キルドクターラッキー(デラックス版)」(製造元:TDCゲームス)だ。ゲームボードはフルカラーになっている上、プレイヤー駒等もすべて木製になって最初から付属しているという。また、悪意トークンを使った新ルールも追加されているらしい。
チーパスの「キルドクターラッキー」がゴージャスになった。
もう、自分で駒を用意する必要はない。