卓上遊戯創造館別館

ボードゲームの紹介等

ヨーロッパを舞台にした経済ゲーム

stelmos2006-11-26


 
 スペインのルディッチ社「エコノス」を初プレイ。写真を見て頂ければ判ると思うが、シンプルなグラフィックデザインが印象的なボードゲーム。内容は、ヨーロッパを舞台に、企業を拡大し株取引でお金を儲けるというものだ。


ルールもシンプルで、手番では、①カードを1枚プレイして、対応する企業タイルを1枚配置する。又は成長マーカーを1段上に上げる。(マストプレイ)②株式を一枚購入もしくは売却する。(メイプレイ)の基本的に2つのアクションを行うのみである。


ただし、成長マーカーが4段階又は6段階に達した時は、企業拡大のチャンス。その時のみ、他企業のマーカーを侵食する事ができる。ここがこのゲームの肝で、いかに他企業を侵食する(もしくは侵食されない様に防御する)かがポイント。また、これから成長しそうな会社に積極的に投資するのは勿論、衰退しそうな企業からはさっさと撤退する、その辺の判断が重要だ。


 またこのゲームには地政学的な要素もある。マップ中央のドイツ・フランスあたりの企業は不利。四方八方から攻撃される脅威があるからだ。実際のプレイでも、中央付近に拠点を構えるB社は、スペイン、イギリス、北欧等に拠点を構える企業の標的にされ、散々食い散らかされた。最終的な得点計算もシンプル。持ち株数×その企業の大きさを合計するだけだ。


 プレイした感想は、なかなか面白かった。この手のゲームでは「アクワイヤ」が有名だが、それと比較しても遜色はない出来栄え。シンプルなグラフィックとルール。非常に洗練された印象の強いゲームだ


人気blogランキング(ボードゲームその他部門)へ