卓上遊戯創造館別館

ボードゲームの紹介等

善意だのみのテストプレイ


 出張帰りの新幹線の中で、ふと創作ゲームのアイデアを思いついた。早速カバンの中からノートを取り出しアイデアをまとめる。家に帰って、それを形にするべくパソコンで作業に取り掛かる。幸い我家には、ボードゲームの創作キットは常備されているので、あっと言う間に出来上がる。カードゲームなので、カードの印刷データをワードで作り、それをシール紙に印刷する。それをホワイトカードに貼り付けてスリーブに入れるだけで一応、完成である。


 とここまでは順調に進む。しかし、これで本当の意味でゲームが完成したとは言えない。ここからが、ゲーム作りの本番である。テストプレイを繰り返して、ルールを精査したり、バランスを調整したり・・・いわゆるディベロップメントの部分。この工程を疎かにしては実際に面白いゲームはできない。


 ところが、この工程が実際には一番難しい。まず、テストプレイをしてもらうためには、人数が必要だ。かと言ってお金を払ってやってもらう程の余裕はない。必然的にゲーム会等でご一緒する人にお願いして付き合ってもらうしかない。しかし、あくまでも他の方々は、ゲームを楽しみにこられている。海のモノとも山のモノとも想像つかない同人ゲームのテストプレイに何度も付き合ってもらうのには無理がある。ここら辺が同人ゲーム製作の一番のネックだ。ゲーマーの方々の善意に甘えるしか、ディベロップメントはできないからである。


 話は変わるが、今回製作したのはネアンデルタール(仮称)」と言うカードゲーム。ゲームの背景をとりあえずアップしておきます。ゲーム会等でテストプレイのお願いをするかもしれませんが、その時はご協力の程、よろしくお願い申しあげます。


  <ネアンデルタール
 〜3万年前に絶滅した最後の旧人類〜
プレイ時間30分:プレイ人数 4人



 3万年前… ネアンデルタール人は繁栄の絶頂を迎えていた。彼らは血族者同士で集団生活を行い、主に狩猟と採集により日常の糧を得る暮らしを続けていた。また彼らは原始的ながら言語を話し、社会性も持っていた。当時、いかなる動物よりも先進的な社会性をもっていた彼らは、将来、地球上で最も優れた人類として繁栄するだろうと誰もが予測していた。


 しかし、彼らの繁栄も終焉の時を迎えた。氷河期の到来により食料となる動植物が減少してしまったからだ。狩猟生活が中心の彼らは飢えに苦しんだ。しかし、彼らも最後の時を静かに迎えた訳ではない。絶滅の危機を感じた彼らは、最後の賭けに出た。これまでの血族者同士の小集団での生活を放棄し、複数の部族で構成される集団生活に活路を求めたのである。これにより、マンモスやサーベルタイガー、セイウチ等といった大型肉食獣をも狩猟の対象にする事に成功したのである。だがこの様な生活も長くは続かなかった。減少する獲物を前にして、部族同士が争いを始めたのだ…。


 同作品は、そんなネアンデルタール人の最後をテーマにしたカードゲームである。


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