卓上遊戯創造館別館

ボードゲームの紹介等

シド・サクソン

stelmos2006-11-06



 久しぶりにアクワイア」(作:シド・サクソン)をプレイした。最近は、湯水の様に発売される新作に時間をとられ、過去の名作で遊ぶ機会がめっきり少なくなっていた。


 ボードゲームファンなら「アクワイア」を知らない人はあまりいないと思うが、実は同ゲームの初版は1962年に発売されたと言うから驚きだ。1962年と言えば今から40年以上も前、私が生まれるよりもさらに昔の事である。そんな昔のゲームにも関わらず、今遊んでも、全く色あせていない所が驚きだ。


 私が子供の頃(約30年前)は、まだコンピューターゲームが普及しておらず、日本でもゲームと言えばボードゲームの事を指していた。「人生ゲーム」「億万長者ゲーム」「バンカース」「生き残り頭脳ゲーム」等、よく友人と集まって遊んだのを記憶している。その時はそれらのゲームも面白かったが、大人になってから改めてプレイしてみると、それ程面白いとは感じられない。


 しかし、「アクワイア」は違う。今なお、その輝きを失ってはいない。いやむしろ、下手な現代のゲームよりも完成された趣がある。要するに、同ゲームこそ40年前にして現代ドイツゲームの原点となった作品であるといって過言ではないだろう。


 同ゲームの作者、シド・サクソンは以降、「キャント・ストップ」「フォーカス」「メトロポリス」等の数々の名作をこの世に送り出してきた。その経歴は正に、ボードゲームの黎明期を支え、発展の礎を創った一人と言って間違いはない・・・。


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