卓上遊戯創造館別館

ボードゲームの紹介等

活火山の島を舞台にした熱い陣取り

stelmos2006-11-05



 久しぶりに関西JAGAの例会に参加。今回紹介するエッセン2006の新作は「タルヴァ」(ハンスイムグリュック社、作:カサソラ・メルクル)だ。同作者は、これまで「フェレータ」「アッティカ」「アトリビュート」等、寡作ながら斬新なアイデアの作品を発表するデザイナーで、フリークからの注目は高い。


 同作品の概要は、火山の噴火によって出来た「タルヴァ島」を舞台に、開拓をしていくゲーム。ただし、出来たばかりのこの島は火山の活動が盛んで、どんどん島は大きくなるし、突然の火山噴火によってこれまで開拓した村が破壊される場合もある。プレイヤーはそんな原始の島で、開拓地を切り開き村を起こし、塔を立て、神殿を作らなければならない。


 自分の手番で、行うアクションは「地形タイルを引いて配置する」と「火山以外の地形の上に建物(村・塔・神殿)を建てる」の2つ。また基本的な勝利条件は「すべての地形タイルを置ききった時、神殿の数が最も多いプレイヤーが勝利」と「2種類の建物(神殿&塔、神殿&村、塔&村)を全て建てる」の2つがある。


ただし、それぞれの建物には、建設するための条件がある(特に神殿と塔は条件が厳しい)ので、その辺の条件を満たすためには、どのように地形タイルを配置して、建物を立てるのかが悩ましい。また、火山の噴火という形で、タイルを重ねる事で相手の村を破壊する事ができるので、他プレイヤーに対して攻撃を仕掛ける事も可能である。


遊んだ感想は、手番に行う行動はシンプルだが、自分の勢力拡大を優先するか、他人の勢力をつぶしにかかるか、ジレンマが満載。個人的にはかなり好みのゲームで、名作だと思う。おそらく来年のドイツゲーム大賞の有力候補になると予想される。今月のメビウス便の作品なので、皆さんも是非一度プレイしてみて下さい。オススメ!!


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