卓上遊戯創造館別館

ボードゲームの紹介等

 こんなん限界やろ!!

stelmos2006-10-23



 今回紹介するエッセン2006新作ゲームは、「Take it to the Limit !」。写真を見てフリークの方はピンと来たと思うが、名作「Take it Easy !(テイクイットイージー)」のリメイクならぬハードメイク版だ。


同ゲームも、基本ルールは「テイクイットイージー」と同じだ、3つの数字の線が書かれた6角形のタイルを配置して、同じ数字で端から端まで繋がったラインが得点になる。しかし、今回はボードの大きさが桁はずれに大きい。イージーが19マスに対してこのリミットは、なんと37マス+スクラップ置き場7マスの全部で44マス。倍以上の大きさになっている。正しく、「これはちょっと限界やな」と感じさせられる大きさだ。


ただし、今回のリミットは、ボードが大きくなった分、ルールも大きくなっている。追加ルールの内容は、


1.ボーナスタイル(+40点、+80点)の存在・・・タイルの真ん中に+80点と書かれているタイルは、3ラインとも完成で、80点の追加点、2ライン完成で半分の40点が貰える。


2.「サンレイボーナス」「ムーンレイボーナス」・・・今回のタイルには、全て太陽か月の属性が書かれており、数字は繋がっていなくても同じ属性で繋がっていれば、ラインの長さ×10点が貰える。ただし、太陽・月とも一番長い1ラインのみである。


3.スクラップ置き場・・・メインボード上にどうしてもタイルを置きたくない場合、スクラップボード上にタイルを置く事ができる。ただし、ゲーム終了時にスクラップボード上も同様に点数計算を行い60点以下場合は、最終得点計算でマイナス60点のペナルティが課せられる。


以上の3点。上記の追加ルールのおかげで、得点するチャンスは増えているのだが、楽に得点できるという感じは全くしない。むしろ、いろいろと考える事が多くなって苦しくなっている。


実際プレイした感想は、イージーの時の様なお気軽感は全くなく、必死になって遊ぶという感覚だ。タイルの数も64枚もあるので、読み上げられたタイルを探すのも必死である。ゲームの得点計算も。暗算ではとても無理で、紙に書き出して必死に計算しなければならない。イージーなら200点もあれば優勝できるのだが、今回のリミットの優勝者の得点は、なんと600点オーバー。こりゃ計算するだけで時間がかかるハズである。


私の個人的なゲームの評価としては、「イージー」と「リミット」を比べると、前者に軍配を上げざるを得ない。リミットも面白いのだが、タイルを探しや得点計算に時間が掛かってしまい、テンポが悪くなってしまうからだ。まあ、イージーが好きな人が、気合を入れて遊ぶ時の上級者向けオプションといったところだろう。


テイクイットイージーL


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