卓上遊戯創造館別館

ボードゲームの紹介等

効率よく騎士を配置せよ

stelmos2006-09-25



 今日紹介するのは、「ゴア」や「ルイ14世」等のフリーク向け作品で高い評価を得たR・ドーンの新作「盗賊騎士」(クイーンゲームス)。 同作品は、自分の騎士を配置して、都市や村・砦等を制圧したポイントが多いプレイヤーが勝ちという陣取りシステムのゲームだ。ただし、マップは地形タイルを配置していく事によって少しずつ完成していくので、毎回違った展開が楽しめる。


 地形タイルの種類は、都市や村、砦等、制圧すればポイントになるものと、平原や森、山、湖等、制圧しても一切ポイントにならないものがある。また騎士コマの配置は、砦を配置した時に最大5人まで登場し、その砦を基点として制圧のため行進を開始するのだが、この騎士達は、ドン・キホーテよろしく猪突邁進、直線一方向にしか展開できない。また、補給線の確保の為に、一タイル進む毎に、最低1人の騎士は残さないといけない。さらに森や山等の険しい地形を乗り越えるには、もっと多くの騎士が必要だ。また一つのタイルには最大4人までしか騎士を配置できないと言う制約もある。


最終的には一番上に乗っている騎士コマのプレイヤーの得点になるのだが、これらの制約を上手く生かして如何に効率良く得点するかがポイントになる。序盤は四方八方から敵の騎士が攻めてくる恐れがあるのだが、中盤以降、上手く地形効果や配置を生かして得点を確定させていくかが、このゲームの肝だ。ある意味パズル的な要素の大きいゲームだが、手持ちに2枚しか地形タイルをもてないというルールが、適度に運の要素を盛り込んでくれ、ゲームをよりエキサイティングにしてくれる。


今回、実際のプレイでは、騎士コマを温存したIさんが、終盤一気の攻勢に出て見事勝利を収めた。私の駄文では、なかなか面白さが伝わってこないと思うが、個人的にはかなりお気に入りの作品。お勧めです。百聞は一見にしかず、是非一度プレイしてみて下さい。


盗賊騎士


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