僕たちの戦争
本日、東京出張から帰宅。今日は帰りの新幹線の中で「僕たちの戦争」(双葉文庫・萩原浩)を読んだ。根拠なしのポジティブの現代のフリーター「尾島健太」と昭和19年の「海の若鷲」にあこがれる軍国青年「石庭吾一」が時空を超えて入れ替わってしまった。その2人の若者を主人公にしたオムニバス仕立てのストーリーだ。2人はじめは戸惑いを隠せないが、やがてはそれぞれの置かれた境遇に順応していく・・・
戦争という重いテーマを題材にしながら、タイムスリップというSF的な設定のため、どこかコメディぽい仕上がりになっている。そのために戦争小説独特の重々しさはない。それでいて、2人の主人公の心情の描写を通じて、戦争とは何かを見事に描いている。
尚、9月17日にTBS系列でスペシャルドラマとして放映されるらしいので、興味のある方は要チェックだ。
- 作者: 荻原浩
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2006/08
- メディア: 文庫
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