卓上遊戯創造館別館

ボードゲームの紹介等

同人ゲームの今後2


 2003年に同人ゲーム支援のため「グランペールブランド」が設立された。同ブランドはこれまでに「競馬マフィア」や「グラグラカンパニー」等、9つの作品を世に送り出してきた。しかしこれまでの道のりは平坦なものではなかった。設立当初発売された3作品は、あまりにもコンポーネントが貧弱なため、多くのユーザーから非難を受けた。それでも、彼らは諦めなかった。試行錯誤を繰り返しながら様々な問題点を洗い出し、解決していったのである。そして現在、販売価格は少し高くなったが、コンポーネントのクオリティは格段にアップしている。最近発売された「クク」や「マギ」等の作品は、一般の玩具店に置いてある他のゲームと比較してもまったく遜色のない出来である。


 人は外見ではなく内面が大切等という言葉もあるが、やはり見た目も大切である。それと同様に、ボードゲームも中身(システム)も大切だが、外見(コンポーネント)も大切である。コンポーネントのクオリティは、デザイン面のみならず、ゲームのプレイアビリティ(プレイのしやすさ)にも影響を与えるので以外と重要だ。薄い紙のコマより重厚な木のコマの方が当然、プレイしやすいのである。


 しかし、少量生産の同人ゲームにコンポーネントのクオリティを求めるのは、酷であるのも事実だ。例えば、同人ゲームで「ラベンスバーガー」や「コスモス」等のメーカーと同レベルのコンポーネントを求めるのには実際に無理がある。大手メーカーは外箱やボードの大きさ等の共通化をはかる事により、大量生産によるコストダウンのメリットを享受しているからこそ可能なのである。かといって、同人ゲームのコンポーネントの質を上げる経済的で効果的な方法が無い訳ではない。その方法はズバリ、相互扶助の精神に基づく「デザイナー共同組合」の設立だ。(続く)


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国産の中では、良質のコンポーネントで知られる
「グラバックジャパン」のボードゲーム

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