卓上遊戯創造館別館

ボードゲームの紹介等

息子が好きなアブストラクトゲーム

今年6歳になる息子。ゲームをする時、ようやくルールを守れる様になってきた。そうは言ってもまだ幼稚園児。複雑なルールのものはまだ難しい。

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火山の噴火をモチーフにした「デュボン」

ただルールのシンプルなものだと、それなりに考えてプレイできる様になってきた。息子が最近、得意としているのはアブストラクト系、「アバロン」「インバース」「DVONN」「はさみ将棋」の4つ。この中で、クリスブルムの2作品は私もお気に入りなのだが、「アバロン」と「はさみ将棋」はいただけない。

その理由は、プレイが膠着して中だるみするからだ。たとえば「アバロン」。密集陣形で戦うのが基本のこのゲーム。基本的には防御を固めて相手のミスを待つのが基本セオリー。相手が攻勢に出て突出した所を分断・包囲するのが、好手だと思われる。相手も同じ考えだと、互いにらみあいが続きゲームが進行せず、中だるみになってしまう。以前、友人と対戦した時は、2時間の大局の末、勝負付かず、お互い引き分けでゲームエンドにした経験もある。

息子もはじめは訳も分からず攻めてきたのだが、最近は防御戦法をマスターしはじめた。こうなると、対戦時間は長くなるばかり、間延びして面白くない。そこで何とか早く終わらせようと、私は手抜きプレイになってしまう。これではゲームとしての面白さは全くない。早く終わらせるために父ちゃんがわざと負けて息子に花を持たせるだけだ。

その点、「インバース」は優秀なゲームだ。短時間でプレイできて、かついつも接戦になる様に設計されている。息子とプレイしてもそれなりに楽しく遊べる良作だ。「DVONN」も同様である。

同じアブストラクトゲームでも、どうしてここまで違うのだろう。おそらく、千日手を認めるゲームは中だるみが発生しやすいと思う。

「一歩進んで、一歩戻す」

これを認めると、どうしてもダラダラした展開になる。逆に切れ味のあるアブストラクトゲームはこれを認めない。一手一手の進行と共に、確実にゲームは進行し、ゴールへと収束するのだ。