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ボードゲームの紹介等

たまにはミステリーでも読むとするか


 今日紹介するのはアメリカ探偵作家クラブ賞を受賞した「あなたに不利な証拠として」(ローリー・リン・ドラモンド著、早川書房)。同小説は、「このミステリーがすごい」で2006年度海外部門第1位を獲得した作品だ。会社の帰りによく立ち寄る本屋さんで平積みにされていたので、思わず購入してしまった。


 普段はあまりミステリー小説を読まない私だが、「このミス」で1位を受賞した作品なので、面白いに違いないと思い読み始めた。作品は、ルイジアナ州バトンルージュ市警に勤める有能な女性警官、キャサリン、リズ、モナ、キャシー、サラの5人が主人公。本作品はそんな彼女達の日常を舞台にした10編の短編が収録されている。ただし日常といっても彼女達は警察官。凶悪な事件や人間の死と直面する彼女達に安寧の日々はない。なんとか心の均衡を保とうとする彼女達。そんな彼女達の心の苦悩と葛藤を、浮き彫りにしていく。


 同作品には難解な謎解きも無ければ、派手なアクションシーンも無い。しかしいつの間にか作品に引き込まれていく魅力がある。それは彼女たちの心の叫び声が、読者の心の耳に強く聞こえてくるからではないだろうか・・・



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