卓上遊戯創造館別館

ボードゲームの紹介等

複製はしてもよいのか?

stelmos2006-10-11



 ボードゲームにおいて、個々の作品の最も大きい価値は、そのルールである。先日、コンポーネントも大切だとブログに書いたばかりだが、あくまでも副産物としての価値である。作者が一番、心血を注いで創作している部分は、おそらくルールとゲームバランスだと思う。


 ところが、ボードゲームにおいては、この無形のルールというものが、以外と保護されていないのである。Aというゲームのシステムとルールを少し発展させれば、Bという新しいゲームとして発表する事ができる。別にそれが盗作でもなんでもなく、普通に行われている事である。おそらく法律上でも、ゲーム個々の商標等は保護されていると思うが、ゲームシステムの概要まで保護されていると言うのは聞いた事がない


 また実際に、ゲームのルールと言うのは、案外ぞんざいに扱われている事が多い。殆どの作品のルールがネット等で簡単に落ちていたりする。またメーカーサイドも絶版になったゲームのルール公開を認めているケースもある。実際に私も「Table Games in The World」のサイトに公開されているルール和訳等には、よくお世話になっている。


 通常、これらのルールについては、実際にそのゲームで遊ぶ時に使う分にはなんら問題がないと思う。しかし、そのゲームを複製して遊ぶ時に使用する事もできる。例えば、プエルトリコ等のコンポーネントの多いゲームの場合、公開されているルールだけで複製品を作る事は難しい。しかしゲシェンク等のコンポーネントのシンプルなゲームはどうだろうか。ルールさえ手にはいれば、直ぐに複製を製作して遊ぶ事が可能だ。いやわざわざ複製する必要もない。6ニムトとポーカーチップさえあれば、これらを使用してゲシェンクとして遊ぶ事が出来てしまうのである。


 こうなってくると、話はややこしい。ゲシェンクの作者やメーカーには1円の利益も入ってこないと言う事になる。複製して遊ぶと言う行為は、厳密に言えば著作権侵害にあたるのではないだろうか。しかしファンが個人レベルで楽しむために複製する分には、メーカーも黙認せざるを得ないと言った所だろう。私の場合、特に既に入手困難なゲームについては、複製品を作りたくなる。(具体的にはシャハトのドン等・・・)


 もし、個人で遊ぶために複製品を作る事を、そのゲーム作者に尋ねる事が出来たなら、彼らは何と言うだろう。YESなのかNOなのか・・・
私が作者なら「私のゲームを気に入ってくれてありがとう。本当なら買って欲しかったが、絶版になって手に入らないのだからしかたがない。複製してもOKだよ」と答えるだろう・・・


(アンケート)
 ボードゲームを複製して個人で遊ぶ事は許されるか?
  1.許される
  2.許されない
  3.その他
 
回答はコメント欄にお願いします。



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