卓上遊戯創造館別館

ボードゲームの紹介等

コンポーネントと価格は比例してほしい

 
 ボードゲームの作品の良し悪しは、コンポーネントで決定される訳ではない。オリジナリティ溢れる創造性の部分であり、それはすなわちゲームのルールでありシステムである。その事に異論を唱える人は少ないだろう。しかし、その創造性を具体的な形として表したコンポーネントの部分もまた大切である。


 実際、ドイツゲームの魅力の一つとして、そのコンポーネントの素晴らしさがあげられる。木製のコマやカード・ボードの材質の良さに加えて、魅力溢れるイラスト等、日本のボードゲームとは一線を画する部分もあるのも事実だ。実際コレクターの中には、このコンポーネントに魅せられてボードゲームを収集している人も多いだろう。コンポーネントの質が高ければ、少々値段が高くても許容できると言ったところが本音である。


 逆に、いくら良いゲームであっても、値段の割りにコンポーネントがみすぼらしいと納得がいかない人も多いのではないだろうか? 5千円も出してるのに、ペラペラなボードに、チープな切り取り線つきカードしか入っていなければ、納得できないのもまた事実である。日本製のフリーク向けボードゲームの中は、この様にチープなコンポーネントのものがまだまだ多い。製作ロット数等の関係で、そうならざるを得ないのだろうが、ゲーム内容は良くても、この点で随分、評価を下げざるを得ない作品もあり、残念でならない。


 やはり、価格とコンポーネントの質量は比例関係にあって欲しいと思うのが、ファンとしての意見である。