卓上遊戯創造館別館

ボードゲームの紹介等

大手文具メーカー「コクヨ」ボードゲーム事業に参入

stelmos2006-09-19


 文房具メーカー大手のコクヨイスラエルのワイツマン研究所で開発されたオルダゲームシリーズ4作を発売した。同シリーズは、「楽しく遊びながら、ひらめく力を育む」をコンセプトに作られた子供向けエデュケーションゲーム。親と子が一緒に楽しむ事により、な子供のコミュニケーション能力や理解が高まるという。


 今回発売されたのは「ハイデュン・シーク」「ワン・ツー・スリー・ゴー!」「テイク・テン」「カメレオン」の4作品。今回、ゆうもあゲーム会で「テイク・テン」と「カメレオン」を遊ぶ機会に恵まれた。遊んだ感想は、年少者向けの教育ゲームとしては、まあまあの出来栄えといった所か。


ただし子供向けボードゲームとしての完成度は、ドイツのハバ社やセレクタ社の作品と比べると少し劣ると言わざるを得ない。ドイツの子供ゲームは世界観や設定等がしっかりしているため、自然にその世界に入り込め、わくわくと楽しいものが多い。しかしオルダゲームには世界観等がない。教育用ゲームである事を強調しているためかテーマが抽象的だ。そのためどうしてもワクワク・ドキドキ感が少なくなっているのが残念な所である。


また流通等のマーケティング面でも相当苦労すると思う。現在書店ルートでの取り扱いが中心だが、このルートでは販売を成功させるには、価格面で少し高すぎると思う。3000円以上もするゲームを書店でセルフ販売するのは困難だろう。また木製玩具等の専門店のルートで販売するのも難しい。専門店ではゲームの説明や体験プレイをしっかりしてくれるが、子供ゲームを熟知したスタッフは、他社の良質な子供ゲームを勧めるだろう。(ドイツ子供ゲーム賞を受賞した作品と比較してしまうのは可哀相だが・・・)


 なにやら少し批判めいた内容になってしまったが、せっかく大手文具メーカーの「コクヨ」がボードゲーム事業に参入してくれた訳だから、ファンとしては頑張って欲しいと思う。


<オルダゲーム公式サイト>
 http://www.kokuyo.co.jp/orda/


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