卓上遊戯創造館別館

ボードゲームの紹介等

 パズルとゲームの親しい関係


 「パズル」と「ゲーム」は近親関係にある。ゲームの中には、パズル的な要素を含むものも多いし、明らかにパズルから生まれたと思われるものも数多く存在する。


例えば「ウボンゴ」。このゲームは、同じ色の自分のコマを動かして同じ色の宝石を沢山集めるのが目的であるが、それよりもむしろ「敷き詰めパズル」を解くところに面白さの中心がある。このゲームの場合、宝石を集めるというルールは、パズルをゲームに仕立て上げるための技巧的なものである。


次に「ハイパーロボット」。これは、ロボットがゴールに何手で辿りつくかを証明するゲームであるが、実質的にはパズルそのものである。多人数で同じパズルを解いているだけなのだが、そこに早く解いたプレイヤーに点数が入るというルールを加える事により、ゲームという体裁を整えているのだ。なにしろこのゲームは、一人でも遊べるのである。ソロプレイ時は、ゲームではなく完全なパズルである。


 最後に「テイクイットイージー」。これは、いかに点数が高くなるようにタイルを配置するかというパズルである。ただし、複数のプレイヤーが同じパズルを行い一番点数高い人が勝ちと言うルールを加える事により、ゲームにしているだけである。


 この様にもともとはパズルだったものに、追加のルールを加え、複数で遊べる様にすれば、案外面白いゲームになる事が多いのである。これは大変興味ふかい事で、これらのゲームはパズルファンにボードゲームの面白さを伝える際のイントロにもなるだろう。


 日本では殆どの本屋にパズル本のコーナーがある。これは日本人にパズルファンが多い証拠である。彼らがボードゲームファンになってくれれば、日本のボードゲーム人口は飛躍的に増えるに違いない。


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