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国の借金が庶民を追い詰める。


先日、新聞で日本政府の借金が1000兆円を超えているという記事を見た。日本のGDPは約500兆円程度であるから、それの2倍。そして現在も歳入と歳出のバランスは赤字なので、どんどん借金は増えているのが現状だ。本当に恐ろしい。これが個人ならとっくに限度額を突破していてもおかしくない。しかし政府は限度額が設定されている様子もない。


ただ、いくら政府といえ、無尽蔵に借金ができるはずもない。また借金の利息も払わなければならない。そのためまず、政府はプライマリーバランスを黒字にする。したがって増税もやむなしと言うのが政府の言い分だ。そのための具体的な手段の一つとして消費税のアップである。消費税は基本的に金持ちより庶民に負担が重くのしかかる税制である。


 確かに、消費税の増税は着実に政府の税収を増加させるだろう。しかし、増税による消費マインドの低下により再び国内消費の停滞を招くに違いない。私自身も、毎日食べていた昼食を週に一度は抜きにする。読みたい本も、買わずに図書館を利用する。散髪の頻度を10日間伸ばす…等 なんとか節約する算段をいまから模索している。
そうなれば国内消費に依存した企業の業績は悪化し、法人税等の税収は再び落ち込む事になるだろう。


 そして企業業績の悪化は再び、固定費の削減を迫られ、賃金カットやリストラが行われる。そしてこれらの人々の生活はますます苦しいものとなっていく。再びバブル崩壊後のマイナスのスパイラルの様な状況が起こるかもしれない。


 ただし、今度は物の物価が下がるデフレにはならないと思う。もはや企業の価格競争の努力の余地も少ない。また高コストの原因とされてきた多段階の流通構造等も既に随分と淘汰されているからだ。そうなれば、政府は膨大な借金をどうにかするためにどの様な手を打ってくるだろうか。そのキーワードはずばり「インフレ」である。 
(次回へ続く)


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