卓上遊戯創造館別館

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今年もよろしくお願いします

あけましておめでとうございます。



 年明けて2007年。皆さんはこのお正月をいかがお過ごしでしょうか? 実家に帰って家族や親戚と過ごしている人も多い事と思います。久しぶりの再会を喜び、団欒の一時を過ごす事は、あらためて家族というもののあり難さを実感させてくれます。


 しかし近年、お正月の伝統的な文化や風習が薄れつつあるのも事実です。お正月と言っても特別な日ではなく、単なる普通の休日と変わらなくなってきました。私の住んでいる地域などは、元旦からスーパーや家電量販店等も開いています。お店のお正月飾りやBGM等でお正月らしさを実感してしまう。そんな自分が、なにやら複雑な気分です。


 世の中がどんどんコンビニエンス化していくのは、便利な事ですが、その一方でお正月の伝統的な風習が失われつつあるのも、残念な気持ちにさせられます。


まずは、年末の買出しの必要性がなくなりました。私が子供の頃等は、お正月の3日ぐらいまでは、ほとんどのお店が休業していました。そのため、年末には食料品をはじめ、買いだめをしておくのが普通でした。この時ばかりは、沢山のお菓子を一度に買ってもらえるので、子供ながらにうれしかった記憶があります。


ところが、年末年始もお店が開いている様になってから、買出しの習慣が無くなってきました。それに伴い無くなってしまいそうなのが、「おせち料理」を作るという習慣です。昔は、正月に「おせち料理」は欠かせないものでした。家族の女性たちが、腕によりをかけて作ったものです。ところが最近は「おせち料理」をあまり作らなくなった。我が家も今年は「おせち料理」は無しです。


また、正月の伝統遊びも風前のともし火です。昔学校でならった唱歌「お正月」の歌詞「もう〜い〜くつ、寝ると〜 お正月〜 お正月には凧あげて、コマを回してあそびましょ〜」に出てくる「凧あげ」や「コマ回し」で遊んでいる子供たちの姿もすっかり見かけなくなってしまいました。


私の子供の頃は、お正月ともなると、広場では何十もの凧があがっていました。他の凧にからまれて糸を切られて泣く泣く帰った事や、糸を切られまいと強力なつり糸を用意して、意気揚々と公園に出かけた思い出がよみがえります。


またコマ回しも日常の遊びの一つでした。「コマ鬼」という「コマが手のひらの上で回っている内だけは、自由に動けるという鬼ごっこ」でよく遊んだ記憶があります。この遊びに参加するためには、コマを手のひらの上で回せる事が最低限必要な技能になりますので、子供たちは、必死に練習して「手のせ」をマスターしたものです。


 ところが、今日公園に散歩に出かけても凧をあげている風景は見かけませんでした。今の子供たちは何をして遊んでいるのでしょう。お正月でもDSやプレステあたりでゲームでもしているのでしょうか? それともお受験に備えて正月返上で勉学にいそしんでいるのでしょうか?


 今やお正月といっても、何不自由ない便利な世の中になりました。普段と同じ休日を満喫する事ができます。しかし、その一方で、お正月らしさというものが希薄になりつつあるのも事実です。「おせち料理」「凧あげ」「コマまわし」・・・日本の伝統的な風習が失われつつあるのは少し残念です。時代の変化というものでしょうか。ただし日本人として絶対に失ってはいけないお正月の伝統というものがあると思う。それは「家族が集まる」と言う事。核家族化が進展する現在、家族の絆というものが薄れてきている様に感じます。だからこそ、正月ぐらいは家族で集まってゆっくりとした時を過ごしたいものです。


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