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凡人には理解不能の名作(迷作)?

 
 SF界の古典的名作と評判の高い「銀河ヒッチハイクガイド」(河出文庫:ダグラスアダムス)を読んだ。銀河バイパス建設のためと言う理由で地球は爆破されてしまうのだが、平凡なイギリス人・アーサーデントは親友のフォード(実は宇宙人)に助けられ生き残った。デントとフォードは広大な銀河をヒッチハイクするはめになる。


ここから先のストーリーはとにかく奇想天外摩訶不思議。訳のわからない事件に次々と巻き込まれるデント。絶対絶命のピンチを天文学的奇跡的な確率のラッキーで乗り越えていく。核ミサイルが突然クジラに変身したり・・・ あまりに唐突な展開に読んでいる自分も訳が分からなくなってしまう。イギリス人特有のブラックユーモアが満載のSFコメディだ。


 ちなみに私は文庫本を読んだ後に、映画もレンタルして見たが、こちらも訳が分からない。名作なのか迷作なのか凡人の感性ではさっぱり理解できない。気軽に楽しむには良い作品かもしれないが、難しく考えると頭の中がパニックになってしまう。


物語の主人公が偶然手にした「銀河ヒッチハイクガイド」の表紙に記されている「ドントパニック(パニクるな!)」は私達読者に向けてのメッセージなのかもしれない・・・


銀河ヒッチハイク・ガイド [DVD]

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