卓上遊戯創造館別館

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エアロソアラ〜儚きその一生〜

 

 タカラトミーからこの夏発売された重さ3.5gのラジコン飛行機「エアロソアラを遂に入手した。私はある家電量販店の玩具売り場で購入したのだが、そこの店員の話によると、初回入荷分は直ぐに完売したらしく、私のは2回目の入荷分だそうだ。
 

 早速、家に帰って飛ばしてみる。エアロソアラをプロポにセットして充電開始。ほどなく充電完了の電子音が鳴る。いよいよテイクオフの瞬間。スロットルを全開にすると勢いよくプロペラが回りだす。私はそっとスローイング。飛行機は慣性の法則とプロペラの推進力で飛び始めた。3歳の息子と4歳の甥っ子は大きな歓声を上げながら飛行機の後を追いはじめる。旋回をして壁を回避しようとしたが、はじめての操縦では上手くいかない。程なく壁にぶつかり墜落した。


 その瞬間、息子はエアロソアラめがけて突進。機体を鷲摑みにして私のもとへ・・・
戻ってきた機体をチェックしていると胴体に半分亀裂が入っている。もはやそうなれば飛行は不可能。わずか十秒ぐらいのフライトで私のエアロソアラは引退を余儀なくされたのである。


 エアロソアラはあまりにも繊細である。極限までに軽量化されたボディは、その優雅なフライトと引き換えに耐久性を犠牲にしている。少しでも乱暴に扱うと二度と修復は不可能な状態になる。そんな事は事前に分かっていたのだが、どうしても息子と甥っ子にフライトの様子を見せてやりたかった。だから今回エアロソアラが壊れたのは私の責任。誰も責める事はできないのだ。


 繊細なボディと儚い命、私のエアロソアラはまるでウスバカゲロウの様な一生であった。


注)「エアロソアラ」の説明書には、対象年齢15歳以上と記載されています。くれぐれも小さい子供の前では飛ばさないで下さい。


エアロソアラ キャリングケースセット グラフティブルー (Aバンド)

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