卓上遊戯創造館別館

ボードゲームの紹介等

コンポーネントの魅力

stelmos2006-07-17


 
 今日、ゆうもあゲーム会で「チケットトゥライド」の日本語版の実物版をはじめて見た。英語版と比較すると少しコンポーネントの質が劣化しているのが残念。ボードの紙質も少し薄くなっているし、カードも切り離しが必要でエンボス加工も施されていない。まあ、値段も実売で英語版の半額以下になっているし、プレイヤビリティを損なう程でもないのでしかたがないが、もともとコンポーネントが魅力のデイズオブワンダー社の作品だけに少し残念である。


 もう一つ今回紹介するゲームはデイズオブワンダー社の新作「クレオパトラ建築士」。このゲーム、資材カードを集めて、神殿の一部となるオベリスクスフィンクス、柱壁等を建設しながら、お金を稼ぐのが目的。強力な特殊カードを使用すると汚職チップを貰ってしまう等のジレンマがあり、システム的にもなかなか面白いのだが、なんと言っても圧巻なのは、その豪華なコンポーネント。私が今まで遊んだゲームの中でも、もっとも豪華なゲームであると言っても過言ではない。ゲームの最後に見事な神殿が出来上がる様は、見ているだけでも楽しい。コンポーネントだけで評価をアップしてしまいたくなるゲームだ。やはり、ボードゲームは内容(システム)が一番大切だが、見た目(コンポーネント)も大切である。


 ただし、このゲームお値段も立派である。バネストの価格では小売価格8,000円。お金に糸目をつけないボードゲームコレクターなら喜んで買うが、普通の人にはちょっと手が出し辛いのも事実である。


メーカーにとっては、買いやすい価格をとるか良質なコンポーネントをとるか選択が難しい。そう考えると今回のバンダイの戦略は正しいのかもしれない。日本語版チケットトゥライドが定価6000円だったら、いくらコンポーネントの質が高くても、一般の人は購入しにくいからだ。


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