卓上遊戯創造館別館

ボードゲームの紹介等

シャハトの隠れた名作「ドン」

stelmos2006-01-16

 本日、臨時ゲーム会を開催。その中でもあかにこさんが持参したシャハトの「ドン」というゲームには感動いたしました。セリゲーなのですが、そのセリのシステムが秀逸です。6種類に色分けされたシカゴの街区番号の書かれたカードをセリ落とすのですが、ビットする時、自分が既に手に入れた街区番号の書かれた末尾の数字をビットする事はできません(2の街区カードを持っていれば2、12などのビットは不可)。また落札に使用されたチップは、基本的に落札者以外の残りのプレイヤーで分配するのですが、落札価格の末尾の街区番号を一番多くもつプレイヤーが入手することができます。この分配方法もひねりがきいていてゲームを悩ましくしてくれます。最終的には落札したカードの枚数による得点計算を行うのですが、この得点方法は同作者の「コロレット」同様、なるべく同じ色のカードを沢山集めたプレイヤーが多くの得点を獲得できようになっています。


 システムの説明を文章にしてもなかなか面白さは伝わらないと思いますが、とにかく悩ましくジレンマいっぱいの面白いゲームです。(たった30枚のカードとチップだけでこのゲームを創ったシャハトは天才か!)
 惜しむらくは、既にこのゲーム絶版で入手困難なのが残念でたまりません。(自作して遊ぼうかな…)